インデックス投資を「ほったらかし」5年やった実際の結果|積立シミュ通りに増えたか
月10万円の積立からインデックス投資を5年ほったらかした運営者本人の実録。投信は軒並み+70%前後、下落局面で約100万円減っても放置できた理由、個別株で−60%超やらかした正直な失敗まで、%とレンジで淡々と書きます。過去の実績であり将来を保証するものではありません。
執筆:しぐ ・ 更新日: 2026-07-24
「インデックスを積み立てれば増える」と本やSNSでよく言われます。でも実際に自分のお金で5年やってみると、シミュレーション通りに増えるのか、下がったときに本当に放置できるのか——気になる人は多いはずです。
この記事は、運営者である私がインデックス投資を約5年「ほったらかし」で続けた実録です。投資助言ではなく、一人の個人の運用記録として書きます。
いくら増えたか(%とレンジで)、下落で約100万円減ったときに何を考えたか、そして個別株で**−60%超**をやらかした正直な失敗まで、淡々と正直に残します。
1. なぜ始めたか=原体験は「企業型DC」
私がインデックスを信じるようになった原点は、自分で選んだ投資ではなく、勤め先の企業型DC(確定拠出年金)でした。
新卒のころから、企業型DCで毎月コツコツ積み立てていました。掛金は月2万円強で、そのうち私自身の拠出は月8千円ほど。残りは会社の掛金です。
中身はほとんどインデックスにしていました。外国株式インデックス(MSCI-KOKUSAI連動)を中心に、国内株式(TOPIX連動)と先進国リートを少し、という素朴な配分です。
正直、その後は何年もほったらかしでした。中身を入れ替えることもなく、ただ積み立て続けただけです。
ところが数年たって見てみると、中身を入れ替えることもなく、ただ積み立て続けただけなのに、着実に増えていました。「ほったらかしでも増えるんだ」——この実感が、私がインデックスを信じるきっかけになりました。
ちなみに、今あらためてそのDCを見ると数字はこうなっています。ただしこれは直近=今の到達点であって、始めた当初からこの水準だったわけではありません(利益は年々積み上がってきたものです)。拠出開始以来の運用利回りは年率約19%、拠出 約141万円に対して評価額 約248万円、評価益は約107万円です。
| 項目 | 私の企業型DCの実績(今のスナップショット) |
|---|---|
| 拠出額(累計) | 約141万円 |
| 評価額 | 約248万円 |
| 評価益 | 約**+107万円** |
| 拠出開始以来の年率 | 約19% |
| 直近1年 | 約+32.5% |
| 直近5年(年率) | 約+19.9% |
もちろんこれは特定期間の、たまたま相場が強かった局面を含む結果です。年率19%が今後も続くとは思っていません。
何より「自分は特別なことを何もしていないのに、(会社掛金も含めた)インデックスがちゃんと育っている」という手応えが強烈でした(増えた額の多くは、私の拠出ではなく会社掛金分が土台です)。この「ほったらかしでも着実に増える」と当時じわじわ実感できたからこそ、2021年、私は自分の証券口座でもインデックスの積立を始めたのです(上のスナップショットは今の到達点で、始めた当時の判断材料ではありません)。
2. 実際に積み立てたもの(投信・ETF中心+債券の使い方)
配分は正直、厳密には考えていません。インデックス投信とETFをメインに、債券は"働く防衛資金"として少し——くらいの粗いイメージです。
2021年から、自分の口座では月10万円くらいを積み立ててきました。始めて5年目の今、資産は1,000万円台まで育っています。
内訳はざっくり以下のようなレンジです。細かい比率を狙ったわけではなく、買い足していった結果こうなった、という感じです。
| 資産 | 割合(目安・レンジ) |
|---|---|
| 投資信託(インデックス中心) | 約5割強 |
| 米国株 | 約3割弱 |
| 国内株 | 約1割 |
| 外国債券(準・生活防衛資金) | 約1割弱 |
| 預り金 | わずか |
投資信託の中身として私が選んだのは以下です(いずれも一般に広く使われているインデックス投信)。
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)※日本株を含む「オール・カントリー(オルカン)」とは別のファンドです
- eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
- eMAXIS NASDAQ100インデックス(NASDAQ100はSlimシリーズには無く、通常のeMAXISシリーズです)
米国株の枠は、個別株というよりETF中心です。指数・高配当・情報技術セクターなどのETFを組み合わせています。
債券には、少しだけ考え方があります。現金で「生活防衛資金」として寝かせておくより、その一部を"準・生活防衛資金"として債券で運用する——という位置づけです。会社員として毎月の給料という安定収入がある今なら、これくらいのリスクは取れると考えました(米ドル建の社債や米国債など)。
ただし正直に言うと、これは「防衛資金は減らさない」という定石からは少し外れたやり方です。外国債券は金利が上がれば価格が下がり、米ドル建なら円高のときに評価額が目減りします——現金と違って元本は動きます。だから私は"生活防衛資金そのもの"ではなく、あくまでその外側の"準"の位置づけにとどめています。収入が不安定な人や、始めたばかりで含み益のクッションがない人にはおすすめしません。あくまで安定した給料があるうちの、私個人の割り切りです。
配分に高度な理屈はありません。「インデックス投信+ETFをメインに、債券を"働く防衛資金"として少し」——それくらいの割り切りで続けてきました。
ちなみに証券会社は使い分けています。使い勝手(UI)は楽天証券が好みですが、債券の品揃えはSBI証券のほうが多い(新発・既発とも)ので、債券はSBIでも買っています。ただSBIはアプリがやや見にくい、というのが正直な使用感です。
積立をしていると、必ず「自分の場合はいくらになるんだろう」が気になります。私の月10万円・5年なら、と考えたときは、サイトの複利シミュレーターに数字を入れて答え合わせをしていました。
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3. 5年でどうなったか(投信は+70%前後)
5年ほったらかした結果、私のインデックス投信は軒並み+70%前後で、素直に「割と増えたな」という感想です。
具体的には、私の保有している範囲ではこんな体感です。数字は私の口座の一例で、購入時期によって人それぞれ変わります。
| 保有インデックス投信 | 私の含み損益(目安) |
|---|---|
| S&P500系 | 約**+70%**前後 |
| 全世界株式(除く日本) | 約+69%前後 |
| 先進国株式 | 約+76%前後 |
| NASDAQ100 | 約+90%前後 |
ここで、積立シミュレーションとの「答え合わせ」もしてみます。
私と同じ月10万円を年5%で5年積み立てたと仮定すると、当サイトの複利シミュレーターでは**元本600万円 → 約678万円(評価益 約+78万円)**という試算になります(既定の「月末積立・手数料/税なし」前提。積立を月初にすると数万円変わります)。
年率をふると、同じ月10万円・5年でも年3%なら約646万円(+約46万円)、年7%なら約712万円(+約112万円)。想定利回りをいくつにするかで結果は大きく変わります。
私の実際の投信は+70%前後だったので、結果的には年5%を上回る強い相場に恵まれた5年でした。ただしこれは過去の特定期間の結果であり、この先も同じペースで増える保証はありません。だからこそ、自分の前提でシミュレーションして「増えなかった場合」も想像しておくのが大事だと思っています。
4. 下落局面でどうしたか=ここがいちばん大事
5年やって痛感したのは、「上がるとき」より「下がったときにどう振る舞うか」で結果が決まる、ということです。
2025年4月ごろ、トランプ氏の発言をきっかけに相場が大きく荒れた局面がありました。私はニュースで「これは大損だ」と知って、あわてて口座を開きました。
たしかに、最大時から約100万円、評価額が減っていました。数字だけ見ればなかなかの下げです。
ただ、それまでの含み益が大きなクッションになっていて、元本割れ(トータルでマイナス)にはなりませんでした。まだプラスの範囲での目減りだったのです。
ここは正直に補足します。私が慌てずに済んだ最大の理由は、それまでに積み上がった含み益が厚かったからです。積立を始めたばかりで含み益がない人が同じ下落を食らえば、普通に元本割れします。「放置すれば大丈夫」は、ある程度の含み益が乗っている人の話だと考えてください。
そして私は、狼狽売りせず、そのまま放置しました。売っていません。
なぜ動じなかったか=DCの成功体験+FXで鍛えられたメンタル
冷静でいられた理由は2つあります。
1つは、この記事の冒頭で書いた企業型DCでの成功体験です。「ほったらかしていたら、いつの間にか増えていた」という実感が、下落のときに効いてきました。一時的に下がっても、放置していたら結果的に戻ってきた——その記憶が支えになったのです(もちろん、将来も必ず戻るとは限りません)。
もう1つは、FXの乱高下で先にメンタルが鍛えられていたことです。私は以前FXをやっていて、短時間で資金が上下する荒さを体で知っていました。
その経験と比べると、インデックスはFXほど荒れず、長期では上昇傾向が強いと感じます。だから「これくらいの下げなら放置できる」と踏めたのです。FXでの失敗と授業料については、別の体験談に正直に書いています → FXを2万円でやってみた結果。
下がっても跳ね返りが強いと感じる
もう一つの実感は、下がるときは下がるけれど、跳ね返り方も強いということです。
急落しても、しばらくすると戻ってくる。もちろん「いつ・どのくらいで戻るか」は誰にも分かりませんし、日本株の1990年代以降のように長く低迷する市場もあるので、戻らないリスクもゼロではありません。それでも私の5年間では、下落のたびに握って待てば回復する場面が多かった、というのが正直な体感です。
だから私にとってのインデックス投資は、**「買ったら基本ほったらかす。下げても慌てて売らない」**が結論になりました。
5. 正直な失敗=個別株で−60%超
きれいな成功談だけではありません。私は個別株で、しっかりやらかしています。
ある小型の個別株を、高値で掴んでしまいました。結果は**−60%超**。半分以下です。
損切りするタイミングを逃し、今は「忘れないための教訓」として塩漬けで持っています。見るたびに反省するための、いわば戒めのポジションです。
この経験から、私は一つルールを決めました。「個別の弱小株は買わない」。
自分の実感として、個別株はとにかくバラつきが大きいのです。当たれば大きいですが、外れも大きい。
| 対象 | 私の実感(結果のバラつき) |
|---|---|
| 個別株 | −60%超 〜 +400% とバラバラ(当たりも外れも大きい) |
| インデックス投信 | 軒並み**+70%前後**で相対的に安定 |
※これは私が持っている数銘柄の実例であって、統計や比較実験ではありません。買った時期も銘柄数も揃っていないので、「私の口座ではこうだった」という一例として見てください。
あくまで私の場合の結果ですが、こう並べると差は歴然でした。私にとって個別の小型株はギャンブル寄りで、インデックスはほったらかしでOKという整理に落ち着いています。
「個別株で一発当てたい」という気持ちは分かります。私もそうでした。でも外したときのダメージを実際に食らってみて、自分には向いていないと納得した、というのが本音です。
6. 今は積立停止(でも売らない)
リアルな話をすると、私は今、積立を止めています。でも、持っている分は売っていません。
止めた理由は、かっこいいものではありません。引越しで家賃が上がり、投資に回していた貯金が尽きたからです。生活を優先した結果、毎月の積立を続けられなくなりました。
投資の記事だと「淡々と積立を続けましょう」とよく書かれますが、現実には入金力が生活状況で変わるのは当たり前だと思います。私も止まりました。
ただし、ここが大事なところで、止めても売っていません。積立をストップしただけで、保有はそのまま放置しています。
積立を止めても、すでに買った投信はそのまま市場で運用が続くからです。相場次第で増えることも減ることもありますが、複利の仕組みが働く余地は残ります。ただし正直に言えば、新規の入金を止めた分だけ将来の元手は増えず、積立を続けた場合より最終的な金額は小さくなります。それでも「全部売る」よりはいい、という判断です。
では、このまま20年持ったら?
気になるのは「入金を止めた資産を、このまま長く持ち続けたらどうなるか」です。これも複利シミュレーターで試せます。仮に今1,000万円を持っていて、そこに一切足さず(積立0円)、年利だけで20年転がした場合の試算がこちらです(新NISAのように非課税・手数料は考えない単純化。一定の年利で伸びると仮定。課税口座なら売却時に利益の約2割=20.315%が税金で引かれるので、手取りはこれより少なくなります)。
| 想定利回り | 20年後の評価額(目安) | 増えた分 |
|---|---|---|
| 年3% | 約1,806万円 | +約806万円(約1.8倍) |
| 年5% | 約2,653万円 | +約1,653万円(約2.7倍) |
| 年7% | 約3,870万円 | +約2,870万円(約3.9倍) |
つまり、もう1円も入金しなくても、握って20年待てば元手がおよそ1.8〜3.9倍(年3〜7%の想定)になり得る——これが私が「止めても売らない」を選ぶいちばんの理由です。追加投資できない時期でも、時間のほうが代わりに働いてくれるイメージです。
もちろんこれは**過去に近い利回りが続いた場合の"皮算用"**にすぎません。20年の間には、今回の2025年のような下落局面も何度か来るはずです。相場が悪ければ増えない年も、減る年もあるし、あくまで一定利回りを置いた単純計算です。それでも「入金を止める=資産形成が止まる」ではない、と数字で確認できたことは、私にとって大きな安心材料でした。
だから私のスタンスは、**「積立は生活に合わせて止めることもある。でも、握った分は基本ずっと売らない」**です。止まった自分を責めず、余裕ができたらまた積み立てを再開すればいい、と考えています。
7. これから始める人へ
もし私が「これから始めたい」という人にひとつだけ伝えるなら、小さくてもいいので早く始めること、です。
複利は時間が効きます。金額の大きさより、始める時期の早さのほうが、長い目で見ると効いてくると私は感じています。少額でも、口座に慣れる・値動きに慣れるという意味で早く始める価値があります。
ただし私の失敗から一つだけ——まず生活費の数ヶ月分は確保してから、余裕資金で始めること。私は貯金を投資に入れすぎて、前の章のとおり積立が止まりました。私自身は防衛資金の一部を債券で運用していますが、それは安定した給料があるから取れるリスクです。始めたばかりの人は、まず現金で生活防衛資金を持っておくのが安全だと思います。
具体的に何から、と聞かれたら、私が今から始めるなら全世界株式(オルカン)か S&P500 の投資信託を1本から、にすると思います(これは投資助言ではなく、私個人の考えです)。私自身は結果的に複数のファンドを持っていますが、最初は1本で十分だったと感じています。非課税で運用できる新NISAのつみたて投資枠を使うのが一般的です。
もう少しリスクを取れる人なら、情報技術セクターのETFなどを少し足す、という選択肢もあります。ただし値動きは大きくなるので、あくまで「余裕があれば」です。
念のため書き添えると、これは**「必ず儲かる」という話ではありません**。一般に、長期・分散・積立が資産形成の基本と言われていて、私の5年もその枠から外れないやり方だった、というだけです。相場が悪い時期に始めれば、当然しばらくマイナスが続くこともあります。
自分の積立額・期間・想定利回りで「どれくらいになりそうか」を一度シミュレーションしておくと、下がったときに慌てにくくなります。始める前に、ぜひ自分の数字で試してみてください。
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まとめ
- 私がインデックスを信じた原点は企業型DC(ほったらかしで評価益+約107万円・年率約19%という強い局面を体験)
- 自分の口座では2021年から月10万円ほどを積立、5年目で資産は1,000万円台、投信は軒並み**+70%前後**(過去の実績・将来は未保証)
- 配分は厳密に決めず、投信・ETFメイン+債券を"働く防衛資金"として少し(eMAXIS Slim中心)
- 下落局面で最大時から約100万円減ったが、含み益クッションで元本割れせず放置できた(DCの成功体験+FXで鍛えたメンタル)
- 個別の小型株は**−60%超**で塩漬け→「個別は買わない」と決めた。個別はバラつき大、インデックスは相対的に安定というのが私の実感
- 今は生活の都合で積立を停止中。でも売らずに放置は継続(止めても既存分の複利は効く。仮に1,000万円を積立0円で20年持つと年3〜7%想定で約1.8〜3.9倍の試算=一定利回りが続く仮定・将来保証なし)
- これから始めるなら小さく早く/オルカンかS&P500を1本から(断定はできない・元本割れの可能性あり)
この記事の根拠(出典)
体験部分は私自身の運用記録にもとづきます。一般論(長期・分散・積立、NISA制度)の裏付けは以下の一次情報を参照してください。
- 金融庁「NISA特設ウェブサイト」
- 一般社団法人 資産運用業協会(2026年4月に投資信託協会などが統合して発足)
※本記事は個人の運用実績であり、投資助言ではありません。過去の実績は将来を保証せず、投資は元本割れの可能性があります。最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。
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